毛利秀元くんの日記

毛利秀元くんの日記:第13回 真善美

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楊鎬

戦国29年8月26日 世界は絶望的なことが絶え間なく続いているように見える。まるでそこに僕らが入り込むことを奨励しているようだ。 だから僕らはいつしか、悪びれたもの勝ちなのだと勘違いし始めた。 実際、他国に侵入して放火、… [続きを読む]

毛利秀元くんの日記:第12回 稷山(チクサン)の戦い

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楊鎬

戦国29年4月25日 毛利隊が全州から首都ソウルを目指して北上する途中、同じく首都ソウルを目指して北上する黒田隊の者が毛利隊に駆け込んで来た。 「黒田隊、忠清道・稷山(チクサン)において明の部隊と衝突。恐れながら急ぎ、救… [続きを読む]

毛利秀元くんの日記:第11回 運命の人

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楊鎬

戦国29年2月9日 全羅道・全州(チョンジュ)の宮殿の片隅でうずくまっていた僕に、 「どうされました?」 と朝日を背後に一人の僧が僕に声をかけた。 「あなたは?」 と僕は尋ねた。 「初めてお目にかかります、安芸宰相様。私… [続きを読む]

毛利秀元くんの日記:第10回 医僧・慶念、現る

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慶念

戦国28年12月14日 日本軍が慶尚道・黄石山城と全羅道・南原城を落として、全羅道・全州で宴を開催。 精鋭部隊だろうか、朝鮮軍数人がその夜、闇に紛れて全州日本陣営に侵入。 その中に降倭・沙也可がいて、僕は刀を抜いて彼の刀… [続きを読む]

毛利秀元くんの日記:第9回 最終兵器彼氏

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沙也可

戦国28年10月25日 日本軍は今年、朝鮮へ再出兵し、慶尚道・黄石山城と全羅道・南原城を陥落させた。これを祝うため全羅道・全州(チョンジュ)で宴が開かれた。 その夜、僕は本国の輝元公からの文で二人の父の死を知った。 僕は… [続きを読む]

毛利秀元くんの日記:第8回 二人の父

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小早川隆景with穂田元清

戦国28年9月12日 僕には二人の父がいた。 一人は実父・穂田元清、もう一人は伯父・小早川隆景。 二人は毛利元就の子で母は違えど、仲のよい兄弟だった。   宗家当主・輝元公には、子ができなかったので、輝元公補佐… [続きを読む]

毛利秀元くんの日記:第7回 浅野幸長くんと両班侍の僕

読むのにかかる時間:約1分54秒

浅野幸長

戦国28年8月10日 日本軍は今年、朝鮮へ再出兵し、この夏に慶尚道・黄石山城と全羅道・南原城を陥落させた。これを祝うため真っ昼間から全羅道・全州(チョンジュ)で宴が開かれた。 戦功の証として、朝鮮の老若男女から削いだ鼻は… [続きを読む]

毛利秀元くんの日記:第6回 全州の宴

読むのにかかる時間:約2分5秒

戦国28年6月28日 慶長の役が始まって二か月余り。 僕を総帥とする右軍の先鋒将・加藤清正は、慶尚道・黄石山城を陥落させ、ほぼ同じ頃、宇喜多秀家殿を総帥とする左軍は南原城を陥落させた。 このあと右軍と左軍は、全羅道・全州… [続きを読む]

毛利秀元くんの日記:第5回 自分らしく生きたくて死にそうだ。

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郭再祐

戦国28年5月19日 日本人一人につき朝鮮人の鼻三つ―― これが慶長の役において太閤様より我々に課せられたノルマだ。 生真面目な僕ら侍たちは、このノルマを果たすのに必死だった。   釜山に上陸後、僕の軍は首都ソ… [続きを読む]

毛利秀元くんの日記:第4回 太閤の厳命、慟哭、沙也可

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沙也可

戦国28年4月5日 僕はそう、朝鮮へ遊びに来たのではなかった。 日本軍再出兵の際、我々は太閤様より厳命を受けていた。 「ことごとく、かの国人(朝鮮人)を殺し、かの国(朝鮮)を空地となさん。」 ――と。 僕・秀元を総帥とし… [続きを読む]

毛利秀元くんの日記:第3回 さよなら、秀秋ちゃん

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小早川秀秋

戦国28年3月17日 太閤秀吉様の命で朝鮮再出兵となり、釜山(プサン)日本本営には一四万の日本軍が着陣。 総大将の小早川秀秋殿は釜山に留めて、宇喜多秀家殿を総帥とする左軍は穀倉地帯の南部・全羅道へ。僕・秀元を総帥とする右… [続きを読む]

毛利秀元くんの日記:第2回 左軍総帥・宇喜多秀家からの宣戦布告

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宇喜多秀家

戦国28年3月1日 太閤秀吉様の命で朝鮮再出兵となり、僕は八番隊として宇喜多秀家殿と共に朝鮮へ渡海。釜山(プサン)日本本営には一四万の日本軍が着陣した。 これら日本全軍を左右に分け、宇喜多秀家殿を総帥とする左軍は、穀倉地… [続きを読む]

毛利秀元くんの日記:第1回 戦国バレンタインももらわずに

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毛利輝元

戦国28年2月15日 初めまして。 毛利元就の四男・元清が嫡男・秀元と申します。数えで19歳に相成ります。 先日、我が殿・輝元公は広島城に僕を呼び出しました。そして、 「日本と明の和平交渉が決裂した。その為、太閤殿下は朝… [続きを読む]