小西行長くんの日記

小西行長くんの日記:第59回 登りつめれば

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李如松と柳成龍

戦国29年7月5日 登りつめれば落ちるしかないのさ。 太閤殿下の命令で朝鮮に侵攻。先鋒の小西軍は、破竹の勢いで釜山から北上して僅か半月で首都ソウルを制圧。 更に北上して平壌(ピョンヤン)に至り、ここも制圧すると、我が軍は… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第58回 嘘

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沈惟敬

戦国29年1月19日 去年4月に朝鮮侵攻が始まると、先鋒隊の小西軍は釜山から北上して、僅か半月で首都ソウルを落とし、6月には平壌も落としてここに留まった。 7月、朝鮮の要請で明の援軍が平壌に攻め込んできたが、我が軍はこれ… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第57回 男

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清正・長政・隆景・義弘

戦国28年月11月22日 初めからサムライだった人間には負けなくないよ。 太閤から日本軍先鋒を仰せ付かった光栄。 今年四月、朝鮮へ侵攻。釜山から破竹の勢いで北上し、僅か半月で首都ソウル・漢城制圧。 漢城(ハンソン)の関門… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第56回 君と私のAMATERASU

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天照大神

戦国28年月7月26日 去年の四月に文禄の役が始まり、緒戦は日本軍の優勢だったが、今年に入ると朝鮮・明連合軍の優勢となった。 窮地に陥った日本軍は明との和議に傾いたので、今月中旬に私は明の使節・謝用梓・徐一貫を伴い帰国。… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第55回 内藤如安、自分の為に北京へ行く

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内藤如安

戦国28年月4月10日 文禄の役が始まって二年余り。 一時停戦状態の今、私は和議を成立させる為、明の外交家・沈惟敬(しんいけい)と共に、太閤秀吉のうかがい知らぬ所で明皇帝に誼(よしみ)を通じる文書・納款表(のうかんひょう… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第54回 宇喜多秀家重体-幸州の戦い

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宇喜多秀家

戦国27年月11月5日 太閤秀吉様の命で、第一軍として私は朝鮮・釜山(プサン)に上陸して、二十日で都・漢城(ソウル)を制圧。 更に北上して、平壌(ピョンヤン)城も落として、私が暫くここに留まっていた時、朝鮮朝廷が明に援軍… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第53回 妓生・論介(キーセン・ノンゲ)

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妓生論介

戦国27年月5月26日 前年、朝鮮の要衝である晋州(チンジュ)城を攻撃して失敗した日本軍は、この度、総力を結集して再度攻撃に出た。 晋州城を包囲した武将は、総大将の宇喜多秀家様以下、黒田長政、加藤清正、鍋島直茂、島津義弘… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第52回 秀家の手紙と背後の清正

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小西行長

戦国26年月12月15日 おまえと違って俺はもう、誰も傷つけたくなかった。 なのに朝鮮の役に巻き込まれた俺は、全軍に遥か先立って、釜山(ぷさん)、とくねぎの両城を攻め落とした。 とは言え異国の地で俺は、とても心細かった。… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第51回 鷲の隣人

読むのにかかる時間:約48秒

鷲

戦国26年7月21日 加藤清正。 本当におまえはあいつに適(かな)うと思っているのか? おまえだけじゃない。 宇喜多秀家、藤堂高虎、島津義弘、伊達政宗しかり。 戦国武将100人束になっても適いはしないさ。 そんなふうに思… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第50回 熊本城の美しさの秘密

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熊本城と石垣

戦国26年5月9日 いつも隣りから眺めている熊本城。 そう言えば熊本城の、滑らかに反り返るあの美しい石垣は一体どうやって築いているのだろうか。 本日、加藤清正に今更聴いてみたところ、「教えられない。」と言われた。 「なん… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第49回 風邪と凧揚げと内藤如安

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小西行長

戦国26年1月18日 先日、加藤ご近所清正に醤油を借りに行ったら、清正は風邪を引いていて、ひどく咳き込んでいた。 バカでも風邪を引くんだなーと感心していたら、見事俺は清正から風邪をうつされてしまい、ここ数日間、ずっと寝込… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第48回 突然降られてやんの。

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加藤清正

戦国25年8月24日 8月7日、立秋の日。秋の始まりとは思えない炎天下のあぜ道で清正に逢った。 俺は何事もなかったように、何一つ言葉を交わさず、清正の横を通り過ぎた。 8月21日、満月の日。日が落ちて、蝉の声も静まったあ… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第47回 あくびが出るほど退屈だろう

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小西行長

戦国25年3月15日 あくびが出るほど退屈だろう、俺達の関係は。 大坂城下にはいつの間にか、茶の湯、碁、和歌、絵画など、趣味で繋がるサロンがたくさんできていた。 そこでキリシタンで西洋かぶれの私は早速、ラテン語サロンに入… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第46回 清正のかあちゃんにつかまって

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加藤清正のかあちゃん

戦国24年7月17日 今日も清正のかあちゃんにつかまって、傾聴ボランティア90分。 「お虎(清正)は、市(福島正則)と孫(加藤嘉明)と一緒に、おねさまのお風呂を覗いたことがあるのよ?」 って、しょうもない昔話を炎天下の道… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第45回 清正のおかしな伝染病

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小西行長

戦国23年11月22日 昨日、隣り近所の加藤清正から戦国おでんのおすそ分けをもらった。おいしくいただき、おすそ分けが入っていた清正の皿を洗っている時、ガシャーン!私は見事に清正の皿を割ってしまった。 ブッコロサレル。とり… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第44回 二つの小さな蓑笠

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小西行長

戦国23年9月21日 雨の中、私は蓑笠(みのかさ)をかぶり、家臣の内藤如安(じょあん)を連れて、小西領のお米は不作ではないか村々を巡回した。私の心配をよそに稲穂は頭をもたげ、田んぼは辺り一面黄金色に染まっていた。 その光… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第43回 いつもそこに君がいた

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小西行長

戦国23年8月25日 一匹のカブトムシを見つけた。宇土城の柱の上の方で、大きく足を広げてじっとしていた。 「こにし!」 元主君の宇喜多秀家さまを思い出した。手が届かず木の下で飛び跳ねる小さな秀家さま、つまり八郎さまの為に… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第42回 Without 宇喜多秀家

読むのにかかる時間:約1分22秒

小西行長

戦国23年8月7日 日が沈む頃、うちの宇土城の門を叩く音が聴こえた。扉を開けると、少し焼けた隣り近所の清正が立っていた。 「大坂城から只今肥後国に戻って来た。」と言う清正に、「あっそ。」と私は吐き捨てるように言った。 「… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第41回 醤油はいらないんだ

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小西行長

戦国23年6月23日 今日大谷吉継が、熊本の俺んち、宇土城に遊びに来てくれた。そこで俺は南蛮人から教わった、きのこの南蛮蕎麦(パスタ)を作って振舞った。 「向こうのお蕎麦って黄色いんだね、驚いた。小西は城造りはイマイチだ… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第40回 恋がしたい

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小西行長

戦国23年5月12日 どんなに歩いても辿りつくべき人に出逢えないこの道は間違っているのだろうか。 夢にまた一歩後退し日が沈むだけの今日も、俺を待っていたのは加藤清正。「小西よ、有難かったが鯉のぼりはもう下げていいぞ。」 … [続きを読む]

小西行長くんの日記:第39回 節電対策

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小西行長

戦国23年3月24日 東北に震災があった日から、加藤ご近所清正の真っ黒な熊本城は、日が落ちれば早々に闇夜に溶けていった。 清正が、熊本城のロウソクの灯りを完全に立ち切っているからだ。ここ九州の地から節電に協力しているつも… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第38回 隣りの生存確認

読むのにかかる時間:約1分11秒

小西行長

戦国23年1月17日 今日もまた眠れない。誰かと競い合い、蹴落とし蹴落とされるだけの戦国武将稼業にひどく疲れを感じる。 明け方。私の居城である宇土城の門を強く叩く音が聞こえた。門を開けると、隣り近所の加藤清正が立っていた… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第37回 心が凍っている関係

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小西行長

戦国22年11月10日 先日、大坂に大きな地震があったと言って、隣り近所の加藤清正は、急ぎ大坂城に向かった。 私は行かなかった。自分が治める肥後国(熊本県)の民百姓の貧困さえ、私はまともに救えてないのに、遠い国の、大坂城… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第36回 故郷

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小西行長

戦国22年8月15日 さあ、今日も俺の叫びを聞いてくれ。 今年の夏も、帰りそびれた故郷を思いながら、もう誰の声も聞こえない程、孤独なヒトを探していた。 さあ、今日も俺の叫びを聞いてくれ。 今年の夏も、帰りそびれた故郷を思… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第35回 醤油が切れたら

読むのにかかる時間:約54秒

小西行長

戦国22年6月22日 昼間、うちの門を叩く音が聴こえてたので、門を開けると、隣り近所の加藤清正が立っていた。 「わしは今から、所用で大坂城に行く。」と清正は自分の黒光りした馬をなでながら言った。「勝手に行けば。」と私は冷… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第34回 言葉は二つで充分だった

読むのにかかる時間:約1分22秒

小西行長

戦国22年5月7日 太閤殿下から肥後国を賜り、ここに移り住んでから随分経つが、私はいまだに、この土地の人々との間に距離を感じていた。 まず、熊本弁がうまくしゃべれない。堺の商人だった私は、大阪弁がついつい出てしまう。それ… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第33回 桜

読むのにかかる時間:約1分1秒

小西行長

戦国22年4月4日 今日の私は、休日にも関わらず珍しく早起きした。朝日でも浴びようと、自分んちの門を開けた。すると隣り近所の加藤清正がいた。 「おはよう。」と清正は私に挨拶し、うちの前を箒(ほうき)で、せっせと掃いていた… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第32回 買ったりしない醤油

読むのにかかる時間:約54秒

小西行長

戦国22年1月13日 今日は家臣の内藤如安(じょあん)を連れて私は、仕事に使う備品を買いに、宇土城下に出た。筆とすずり、戦国テプラを買った後、如安が「今日の小西家のちゃんこ当番は私なので、夕食の食材もついでに買いたいので… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第31回 おでん

読むのにかかる時間:約1分19秒

小西行長

戦国21年11月26日 私の家族と家臣が、京に紅葉を見に行き、私はひとり屋敷で留守番をしていた。今日は寒いので、夕食は一人だけれど、戦国おでんを作ろう。しかし味付けに使う醤油をきらしている。 私は醤油を借りる為、隣り近所… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第30回 小西は俺達の誇り

読むのにかかる時間:約1分13秒

小西行長

戦国21年10月16日 先日、私は用があって大坂城に行き、ついでに堺まで足を延ばし、私が商人をしていた頃の旧友たちと逢った。彼等は私を、食べきれない程のご馳走でもてなしてくれた。 旧友たちは相変わらず、商いを営んでいた。… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第29回 熊本城の落書き

読むのにかかる時間:約1分20秒

小西行長

戦国21年9月14日 昨夜、誰かが、熊本城の石垣に、「キリシタン大名は出ていけ。」という大きな落書きをした。朝から、加藤清正と家臣らは落書き消しに、悪戦苦闘していた。 私は特殊な戦国化学溶剤を持参し、熊本城に駆け付けた。… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第28回 ただのポン酢

読むのにかかる時間:約37秒

小西行長

戦国21年8月16日 夕飯時、戦国パスタを食べていたら、うちの屋敷の門を強く叩く音がした。戸を開けてみると、隣り近所の加藤清正が立っていた。 「四日前に小西に貸した、うちのドレッシング!なんでさっさと返しに来ないんだよッ… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第27回 宇土城の住所

読むのにかかる時間:約55秒

小西行長

戦国21年7月16日 戦国宅急便がうちに来て、大谷吉継からの荷物を受け取った。箱に貼られた送り状に、私はふと目をやった。お届け先の住所には、 「熊本城の隣りのしょぼい家」 と大谷の字で書いてあった。荷物と一緒に大谷の手紙… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第26回 公園デビュー

読むのにかかる時間:約1分9秒

小西行長

戦国21年6月19日 今日は熊本戦国公園で、町内会の会合があった。夏祭りは毎年、この公園で行われていた。しかし今月でこの公園は取り壊され、新しい寺が建立されると町内会長から本日、報告があった。私は最後に、この公園にお別れ… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第25回 牛乳箱

読むのにかかる時間:約1分11秒

小西行長

戦国21年5月12日 私は最近、早朝にジョギングを始めた。今日も朝日が昇る頃、自分の町をひたすら走る。気持のよい汗をかき、くたびれた所で、私はのどが渇いた。 その時、飲み物が入ってそうな箱が目に飛び込んだ。その箱のフタを… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第24回 鮭のぼり

読むのにかかる時間:約56秒

小西行長

戦国21年4月16日 朝一番で、隣り近所の加藤清正が私の屋敷にやってきた。「あれはなんだ!」と清正は門前で叫び、うちの鯉のぼりを指差した。「どうだ、大きいだろう。おまえんちより先に飾ってやったよ。へっへー!」と私は自慢し… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第23回 今日は隣りじゃない!

読むのにかかる時間:約1分12秒

小西行長

戦国21年3月11日 今日は大坂城で茶会があり、主に九州の大名らが太閤殿下に招かれ、私も出席した。新しく作ったという殿下の茶室には、殿下のお姿はまだなかったが、九州の大名らは、ほとんど集まっていて、皆、静かに座っていた。… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第22回 小西行太郎

読むのにかかる時間:約53秒

小西行長

戦国21年2月7日 私の屋敷の門が、壊れるくらい、ドンドンドンと叩く音が聞こえたので、私は慌てて門を開けた。誰かと思ったら、大分県の黒田長政殿だった。 「あれ?ここ、清正の屋敷じゃない系?!」と長政殿は私を見て言った。「… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第21回 カムフラージュ

読むのにかかる時間:約1分25秒

小西行長

戦国21年1月4日 昨日は、戦国熊本町内会のお正月餅つき大会だった。今年は、隣り近所の加藤清正と私が、交互に杵を持って餅をついた。そして、他のご近所さんと一緒につきたてのお餅を食べて、楽しんだ。 そして今日。昨日の餅つき… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第20回 正直な福島正則

読むのにかかる時間:約1分

小西行長

戦国20年12月1日 私の屋敷の門が、壊れるくらい、ドンドンドンと叩く音が聞こえたので、私は慌てて門を開けた。誰かと思ったら、福島正則殿だった。 「よお!虎、久しぶりじゃ。愛知から熊本まで遊びに来たぞ。虎よ、暫く会わない… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第19回 隣りの松の木

読むのにかかる時間:約1分19秒

小西行長

戦国20年11月10日 隣り近所の加藤清正が、また私の屋敷の庭を突っきって、大坂城に向かおうとしていた。 「ひとんちの庭、勝手に入ってんじゃあ、ないよ!」と私は加藤家御一行を通せんぼした。「小西の庭をつっきった方が、大坂… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第18回 仏教徒なご近所

読むのにかかる時間:約42秒

小西行長

戦国20年10月4日 今日、大坂城から帰ってきたら、私の屋敷の前で、隣り近所の加藤清正が横になって眠っていた。清正は、四角い箱を手にしていた。私は清正を起こさないように、その四角い箱をそっと取り上げた。 高山右近殿から私… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第17回 熊本城天守閣の布団

読むのにかかる時間:約43秒

小西行長

戦国20年9月8日 今日私は、私の国の村々の様子を見て回った。穀物も順調に育っているようで、今年の秋の実りが楽しみだ。安心した所で、自分の屋敷に戻る途中、隣り近所の加藤清正の熊本城天守閣が目に入った。空からぽつり、ぽつり… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第16回 清正以外のご近所

読むのにかかる時間:約1分42秒

小西行長

戦国20年8月2日 夕飯を食べ終え、歯を磨いていたら、私の屋敷の門をドンドンドンと、強く叩く音が聞こえた。門を開けてみたら、隣り近所の加藤清正が立っていた。 「何でしょうか。お味噌は、もうお返し、しましたよ。」「味噌じゃ… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第15回 西洋のお味噌汁様

読むのにかかる時間:約1分19秒

小西行長

戦国20年7月9日 今日は、2ヵ月前、隣り近所の加藤清正に、借りたお味噌を返すために、清正の屋敷を訪ねた。清正の屋敷の玄関で、「私がお味噌を早く返さないばかりに、さぞかしご迷惑をおかけしたことでしょう。」と私は清正に謝っ… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第14回 空中地上権

読むのにかかる時間:約32秒

小西行長

戦国20年6月16日 加藤清正ーーーッ!!! あなたは、隣人である私になんの断りもなく、自分の敷地内に五層もあるデカイ櫓(やぐら)を建て、この度完成させた。おかげで私の部屋の窓から見える美しい山の景観は、その櫓に阻まれ、… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第13回 燃えないゴミの日

読むのにかかる時間:約15秒

小西行長

戦国20年5月20日 加藤清正ーーーッ! 火曜日は燃えないゴミの日 だって言ってんだろう! 燃えるゴミ出すなよッ! まったくもう、こういうヒトがご近所にいると、困るのよねえ。 [続きを読む]

小西行長くんの日記:第12回 3%引きの薔薇

読むのにかかる時間:約45秒

小西行長

戦国20年4月4日 桜がなんぼのもんじゃい。私はキリシタンなので、西洋にならって、バラを好きになることにした。しかしキリシタンでもないのにバラが好きな武将が、ひとりいる。常陸国の佐竹くん(佐竹義宣)だ。 佐竹くんの国の茨… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第11回 どうして漬物

読むのにかかる時間:約49秒

小西行長

戦国20年2月14日 今日、南蛮寺に行ったら、去年のクリスマスに戦国バレンタインのお返しに十字架のペンダントをプレゼントした町娘に出逢った。私達は軽く挨拶した後、別れた。・・・って別れてどうする! 「あのッ!」と私は町娘… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第10回 南蛮寺に行きましょう

読むのにかかる時間:約1分12秒

小西行長

戦国19年12月24日 人の集まる所には、行ってはいけない。寂しくなって家に帰るだけだから、と誰かが言っていた。だから今日、親しくしている宣教師に南蛮寺に行きましょうと誘われたけれど、今日はクリスマスだから人もたくさんい… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第9回 汝、隣人を愛せ。

読むのにかかる時間:約48秒

小西行長

戦国19年10月3日 最近いつも、隣国の加藤清正と私が、ここはうちの領土だ、不法侵入だと、熊本県内の境界線で、ドンパチ鉄砲で威嚇しあっている。私はほとほと疲れた。キリシタンの私は兵法書ではなく、聖書を日々、めくるようにな… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第8回 炎天下の下の秋

読むのにかかる時間:約47秒

小西行長

戦国19年8月8日 今日は立秋ということに、私は気付いてしまった。 この真夏の炎天下で、暦の上ではもう秋だと気付いたのは、この世で私ひとりのような気がして、なんだかさみしい気持ちになった。 自分の屋敷に夕暮れ時に帰ると、… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第7回 四人で行くローマ

読むのにかかる時間:約54秒

小西行長

戦国19年6月13日 今日、海岸で私と同じキリシタン大名の高山右近殿と話をした。「小西殿、いつかきっと、ローマを目指し、ローマ法王に逢いに行きましょう。」と高山殿は、海の向こうを指差した。 「高山殿、ここは日本海です。指… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第6回 夢が叶った後先

読むのにかかる時間:約29秒

小西行長

戦国19年4月11日 花が散って、寂しくなった桜の木のように、私の心はぽっかり穴が空いてしまった。若い頃はただひたすら戦国武将になりたくて、寝るのもおしいくらい、毎日一生懸命生きていた。 そして戦国武将になって、戦国大名… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第5回 会えるかわからない人

読むのにかかる時間:約33秒

小西行長

戦国19年3月14日 今日はホワイトデー。私はバレンタインデーの日、南蛮寺で名前も知らない町娘に金平糖をもらった。今日はそのお礼に彼女と出逢った南蛮寺で宣教師と私とで作った十字架のペンダントを渡そうと思って、その町娘を待… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第4回 明石掃部画伯

読むのにかかる時間:約33秒

小西行長

戦国19年3月4日 この前、宇喜多秀家殿と石田三成と大谷吉継と私とで鷹狩に行ったのだが、その時の4人の様子を明石掃部殿が絵に描いてくれて、それを最近疲れている私にプレゼントしてくれた。 一番間抜けな顔をしているこれが私、… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第3回 南蛮寺バレンタイン

読むのにかかる時間:約33秒

小西行長

戦国19年2月14日 キリシタン大名である私は今日、南蛮寺にいつものようにゼウスに祈りを捧げに行った。 すると帰りに知らない町娘がわたしに、これをどうぞと、金平糖をいきなり渡し逃げるように去っていった。そういえば今日はバ… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第2回 石田三成が遠い

読むのにかかる時間:約27秒

小西行長

戦国19年1月18日 今日は大坂城で久しぶりに、友達の石田三成に会った。三成は豊臣政権のビジョンを熱く私に語った。私はそういった夢も情熱も、もう消えかけてしまったので、三成が遠くに思えた。希望がほしい時に限って、希望は遠… [続きを読む]

小西行長くんの日記:第1回 止まない雨

読むのにかかる時間:約28秒

小西行長

戦国18年12月18日 太閤殿下は朝鮮で合戦してこいとか言い出すし、隣国の加藤清正とは全くうまくいってないし、何もかもがうんざり。自分には戦国武将稼業が合ってない。 今更そんなことを思ってしまう。かといって他にやりたいこ… [続きを読む]